2024年の4月1日〜5月16日にかけて、このサイトの運営者の私がナイトフロントを体験してきました。勤務地は石川県にある某リゾートホテル。今回、ナイトフロントをしようと思ったのは「楽そう」「稼げそう」という理由からです。楽で稼げるリゾートバイトなんてあったら最高じゃないですか。
他に、リゾートバイトで最もGoogle検索されている職種は「ナイトフロント」でした。このサイトの「問い合わせ」でも、最も聞かれることが多いのがナイトフロントについてです。リゾバは稼ぎを重視する人が多いので、最も時給が高い職種が気になるのは当然です。
実際に経験してきての感想は、仕事は楽で稼げたがもう二度としたくありません!キツかった要因は、昼夜逆転生活の1点です。
それでは、なぜ私が「昼夜逆転生活がきつい」と感じたのかをお話しします。また、基本的なナイトフロントの仕事内容やメリット・デメリットを紹介していきます。これからナイトフロントのリゾートバイトをする方向けにアドバイスも残しているので、ぜひ読んでみて下さい。
リゾートバイトのナイトフロントとは?
ナイトフロントとは、深夜の時間帯にフロント業務を行うのが仕事です。勤務時間が21時〜8時までなどと完全に深夜の時間帯に働くことになります。
仕事内容としては、通常のフロント業務に加え、清掃や巡回、雑務が含まれています。それを聞くと仕事量が多そうに感じますが、接客自体がほとんど無く、その他業務も非常に簡単なので忙しくはありません。
また、深夜手当が付くので非常に稼げる職種です。22時〜5時までは深夜手当が支給されるので時給が1.25倍になります。例えば、今回の基本時給は1,500円だったので深夜時給になると1,850円もらえることになります。
ナイトフロントの仕事内容と1日の流れ
具体的にどんな仕事内容でどんなスケジュールだったのかを紹介します。
| 20:10 | 起床 |
| 20:20 | 温泉に行く |
| 20:35 | 帰宅して準備 |
| 20:40 | 出発 |
| 20:45 | 到着 |
| 21:00 | 勤務開始→ゴミ回収、BGMを消す、着物の準備 |
| 22:00 | データ入力 |
| 23:00 | 自動ドアをオフにする、照明をオフにする、サウナ清掃 |
| 0:00 | 巡回 |
| 1:00 | 大浴場清掃 |
| 2:00 | 仮眠休憩(2時間半)、夕食の賄いを食べる |
| 4:30 | 自動ドアをオンにする |
| 5:30 | 照明をオン、巡回 |
| 6:00 | BGMをつける |
| 7:30 | 巡回 |
| 8:00 | 勤務終了 |
| 8:05 | 帰宅してメールとLINEのチェック、ブログのメンテナンス |
| 9:00 | 温泉に行く |
| 9:30 | スーパーに行く |
| 10:00 | 観光しながら散歩 |
| 11:20 | 昼食の賄いを食べる |
| 12:00 | 帰宅 |
| 13:00 | 就寝 |
本記事はリゾートバイトのナイトフロント体験談ですので、仕事以外のプライベートの内容も含みます。
20:10 起床
毎日21時から仕事が始まるので、20時10分に目覚ましで起きていました。温泉に入らないのであれば8時30分に起きても全然間に合います。
20:20 温泉に行く
朝は髪を洗って顔も洗いたいですが、寮はガスが通っていなく温水が出ません。ということで出勤前にホテルの温泉に行ってます。持って行くものはタオルのみです。
ホテルの温泉の入り口に着きました。部屋から5分の激チカです。
ナイトフロントは昼夜逆転で体がしんどいですが、寝起きに温泉に入ると少しだけ元気になります。10分程度、湯船に使ってから髪を洗って終わりです。
温泉上がりは血色が良くなったように思えます。
20:35 帰宅して準備
部屋に戻ってする行動は2つだけです。
- ズボンを制服のズボンに履き替える
- 鞄にスマホ、サイフ、制服の上着(作務衣)を入れる
20:40 寮を出発
勤務開始まで20分程度しかありませんが、この時間に出ても全然間に合います。だいたい5分程度でスタッフルームに到着します。ちなみに写真の左手に持ってるピンクの輪っかは部屋の鍵のキーホルダーです。
20:45 職場に到着
職場の休憩室に到着後、まず長袖のシャツを脱ぎ作務衣を羽織ります。そして、荷物をロッカーにしまうと準備完了です。タイムカードはICカードとなっており名札の裏に入れられるので一度も忘れることはありませんでした。
タイムカードはリーダーにかざすだけで出退勤できます。ちなみにこの職場はタイムカードが1分刻みで超良心的なシステムです。私は過去に15分単位の職場で働いたことがありますが勤務時間が少なくカウントされてました。例えば1〜14分の間でタイムカードを押すと15分から勤務を開始したことになります。「愉快リゾート」は良い職場です。
21:00 勤務開始→ゴミ回収、BGMを消す、着物の準備
まず、ゴミを回収していきます。事務所とフロント、喫煙所のゴミを集めるだけなのですぐに終わります。
ロビーのBGMをオフにしていきます。
着物の準備は30分くらいかかり、ナイトフロントでは結構大変な仕事です。
このホテルでは自由に着物を取って行ってもらいます。SSからLLまで様々なサイズを揃えています。男性用と女性用、さらには子供用まであります。それの不足分を毎日補充していきます。
事務所の横にあるバックヤードから着物を補充していきます。ここに勝手に着物が補充されるわけでは無いので、業者が着物を補充してくれる倉庫まで取りに行ってバックヤードにも補充する必要があります。倉庫は、バックヤードと同じ階の30mくらい離れた距離にあります。
着物の補充をやっているときに、リゾートバイトの裏方はこんな感じの仕事をメインにやるんだろうな…と想像してしまいました。実際にこの仕事をしてみて、裏方系はそれほど大変ではなさそうでした。
倉庫からバックヤードに補充を行うのはナイトフロントだけの仕事です。日勤のフロントはバックヤードから着物の棚にへの補充は行います。
22:00 データ入力
データ入力は、とても簡単でチェックインの際に宿泊者さんが記載するチェックインシートに修正があれば変更をします。例えば、以前に登録されてた住所が「東京都新宿区」で引越しをして「奈良県奈良市」に住所を変更した場合は、お客さんが「東京都新宿区」に横線で消して、横に新しい住所「奈良県奈良市」を記載します。
それをナイトフロントのスタッフはパソコンでホテルの管理システムにログインしてお客さんの登録情報を修正します。どのくらいの量があるかというと10枚程度です。平均50室程度利用されているので、修正がある方は少数です。
23:00 正面玄関の自動ドアをOFF、照明をOFFにする、サウナ清掃
23時に正面玄関の自動ドアをオフにします。自動ドアはオフになっているので、お客さんは自動ドアの横にある手動ドアで出入りを行います。スイッチをオフにし、自動ドアの前に看板を立てるだけなので1分程度で終わります。
次に、フロントとロビーの照明を消していきます。これも5箇所程度のスイッチを押すだけなのですぐに終わります。終わると大変な業務「サウナ清掃」が待っています。
大変な仕事その① サウナ清掃(②は大浴場清掃)
サウナ清掃は男性サウナと女性サウナの2ヶ所を掃除しないといけないのでかなり大変な仕事です。昼夜逆転しているのに清掃作業があるのがこの職場のキツイところです。
整いスペースにあるランタンを消します。ランタンはガス式で上に炎が噴き上がっていて、炎の光で整えるのは利用者視点では最高に気持ちいいです。
利用されたサウナマットを綺麗に整えていきます。このサウナマットは、サウナに入った時に直で座ると暑いので、お尻の下に敷くマットです。
シャワー室入り口のマット2枚と更衣室入り口にあるマット1枚を椅子にかけて干します。マットは水分を吸っているのでなかなかの重さがあります。
次にサウナマットの回収を行います。汗が付いているタオルなので、ビニール手袋をつけて作業しているスタッフもいました。私は気にしないので素手で行っています。この際に、サウナと水風呂の温度を確認します。
更衣室を清掃する時に初めにロッカーに荷物が残っていないかを確認します。土曜日やGWなどの混雑する日には必ずと言っていいほど忘れ物があります。忘れ物はフロントに持っていき一定期間保管します。
サウナではタオルや水着、ポンチョを貸し出ししており、清掃の時に使用済みを回収していきます。
このホテルではサウナで水着の着用が必須なので、ほぼ全員がこの脱水機を使います。私がやることは溜まった水を捨てることです。
そして洗面台の清掃とトイレ清掃を行います。洗面台やトイレは清掃直後に汚れているとクレームを受けるので丁寧に掃除をしていきます。
更衣室のゴミ回収を行います。そして、利用済みのヘアブラシも回収をしていきます。
サウナ清掃のメインとなる更衣室清掃。はじめにクイックルワイパーで床のゴミを取り、次に粘着シートのコロコロで髪の毛などを丁寧に掃除していきます。
最後にチェックシートに記入を行い、照明を消すとサウナ清掃が完了します。
0:00 2Fボイラー室への巡回
1:00 大浴場清掃(大変な仕事その②)
今回のナイトフロントでの仕事で一番大変なのが大浴場清掃です。男性浴場と女性浴場の清掃を行わないといけないので結構キツイです。清掃は「大浴場」と「更衣室」の2ヶ所を掃除しなければなりません。
まず、大浴場の隅々まで見て周りゴミを回収していきます。カミソリや使い捨てシャンプーの袋がよく落ちていました。
次に、桶やイス、シャンプーの位置を直していきます。屈みながら作業をするので結構疲れます。かなり綺麗になったのでは無いでしょうか?
これで、大浴場の清掃は終わりです。ナイトフロントは簡易清掃なので、床を磨いたりなどの大変な仕事はありません。
続いて更衣室の清掃をしていきます。まず、忘れ物があるか確認をして使用済みブラシの回収を行います。
ゴミを回収して、使用済みのバスタオルとフェイスタオルも回収していきます。
クイックルワイパーで床の汚れを取っていきます。
更衣室には髪の毛がたくさん落ちているので、コロコロで丁寧に取っていきます。私の目標は髪の毛1本も残さないことでした。椅子もどけて、隅々まで掃除をしていきます。
こんな感じで大浴場清掃を行います。もう少し綺麗にやりたいのですが、1時間で男性と女性の大浴場清掃をしないといけないので一杯一杯です。
2:00~4:30 仮眠休憩
仮眠休憩で私は賄いを食べに行き、帰ってきたら少しゆっくりしてから仮眠をとります。私はいつも3時〜4時の時間で40分程度の仮眠をとっていました。
4:30 自動ドアをオン、ゴミ出し
出入り口の自動ドアをオンにして、「自動ドア停止」の看板を撤去します。
事務所にあるゴミをまとめてホテルのゴミ捨て場に持っていきます。
ゴミ捨て場まで50mくらいなので10分程度で済みます。
実際のゴミ捨て場はこちらです。暗くてもライトがついているので問題なく捨てれます。
5:30 照明オン、2Fボイラー室巡回
フロント横のロビーにある照明のスイッチをオンにします。どの番号をオンにするのかは、ナイトフロントのマニュアルに記載があります。照明を付けるだけなので2分もあれば完了します。
2時間おきのボイラー室巡回です。
6:00 BGMをつける
事務所にあるBGMをつけます。電源は5つだけなので簡単です。
7:30 2Fボイラー室巡回
最後の巡回です。この時間帯はフロントにお客さんが多く来られますが、先輩にフロントを託します。
8:00 勤務終了
8時になると勤務終了です。残業はありません。タイムカードを切って更衣室で着替えて寮に帰ります。
8:10 LINEとメールのチェック、ブログのメンテナンス、本を読む
私はこのブログ「リゾートバイトのいろは」を運営しており、派遣会社の口コミを集めたり記事の制作を毎日行っています。リゾートバイトでは基本的に机と椅子はありません。今回は、スタンディングデスクを自分で作って作業をしています。床にあったローテーブルを棚の上に置くとちょうどいい高さになりました。
立ちながら本を読むと疲れるので、ベットの上で読んでいます。何を読んでいるかというと「デザインの言語化」「センスは5% クリエイターをサポートする45の技術」「文章を伝える時に一番大事なのは感情である」とブログに関する書籍をメインに読んでいました。
9:00 温泉に行く
寮で少しゆっくりしてからホテルの温泉に毎日行ってます。やはり、仕事終わりの温泉は超気持ちいいです!仕事前の温泉に比べて血色が良く元気な印象を受けます。
9:30 スーパーに行く
寮から徒歩15分の距離にマルエーというスーパーがあります。買うの物はだいたい「野菜とお茶、お菓子」です。
それぞれをなぜ買っているかを箇条書きで説明します。
- 水:通販で職場に水を送ると迷惑がられるから
- 野菜:賄いで野菜が出ることが少ないので健康のため
- 納豆:米が食べ放題なので朝食に納豆が欲しい
- まるごとバナナ、ミルクロール:糖質を賄い多く摂っていて無性に甘いものが食べたくなる。糖質依存症
- ブドウの炭酸ジュース:飲んだことなかった商品なので買ってみた
10:00 観光しながら散歩
私はいつも「鶴仙渓」という川沿いに遊歩道を散歩しています。この鶴仙渓は松尾芭蕉が過去に訪れ、「おくのほそ道」に紀行文を残したことで有名です。景色の美しさのあまり8泊9日も滞在したそうです。この山中温泉に訪れる観光客の目的は一に「鶴仙渓」二に「温泉」です。
(左)デザートを食べれる川床(右)美しい景色
(左)鶴仙渓に掛かる「こおろぎ橋」(右)同じく鶴仙渓に掛かる「あやとり橋」11:20 昼の賄いを食べる
昼の賄いは、ホテルの朝食バイキングの余りを頂けます。仕事終わりの賄いはリゾバでの至福の時間です。
12:00 帰宅
部屋に戻ってきたら洗濯をしたり、youtubeを見たり漫画や本を読んだりします。
13:00 就寝
8時に起きるので13時に寝ることを目標しています。寝れたらいいですが寝付きにくい時があり、その時は15時くらいまで寝れない事がありました。
ナイトフロントがするフロントの仕事内容
ここまで、フロント業務について全く触れていませんでした。ナイトフロントといえど、接客対応が少しですがあります。実際にどんな接客があったのかをメモしておきました。休日でメモできなかったり、私が記録をつけていなくメモできてない日があります。
まず、自動精算について説明します。
自動精算はルームキーをかざすとチェックアウト精算ができます。なので、私が精算方法がわからなくても問題なく精算ができるのです。自動精算機は、決済方法が電子マネー決済やクーポンの使用はできないので、フロントで精算をやってもらう必要がありました。自動精算機でできないことは先輩にいつも頼っていました。私がフロントで精算をやったのは1回しかありませんでした。
自動精算機は使い方がわからない人が多いので、操作の補助を行います。それでは、何をしたかを記載しておきます。
| 5月2日 | ・フェイスタオルが無くなったので新しいのを欲しい ・バイキングの時間を8時から7時に変更したいと内線 ・自動精算補助3件 |
| 5月3日 | ・「サウナに忘れ物をした」と内線。私が清掃の際に回収しておいたのですぐに渡せた ・自動精算補助2件 |
| 5月4日 | ・マッサージチェアを使いたいので1000円を500円×1と100円×5と両替 ・近くの有名観光地を聞かれたので案内。「鶴仙渓」や「ゆげ街道」をメインに観光するのがおすすめだと伝えた ・駐車場がどこにあるのかを聞かれたので案内 ・自動精算補助1件 |
| 5月7日 | ・バイキングの時間を8時から7時に変更 ・近くの歴史ある工場について聞かれる。今働いてるホテルと関連があるらしく、この前にホテルに資料が展示されていたらしい。今は無くなっていて向かいの建物に移ったと伝える ・モーニングコール7時に8件かける ・自動精算補助2件 |
| 5月11日 | ・男性大浴場の体重計が動かない←電池交換すると直った ・バイキングの時間を8時から7時に変更 ・自動精算補助2件 |
| 5月12日 | ・ドアのチェーンロックが壊れてる←私が部屋まで行って壊れてることを確認して謝罪して施設スタッフに引き継ぎ ・「何か飲み物は売って無いですか?」とお爺さまが来られたので無料ドリンクコーナーを案内。「他のホテルだと有料なのに無料なのはすごい!」と言って感謝してもらえた。 ・モーニングコールを6時30分に14件かける ・自動精算補助3件 |
| 5月13日 | ・「ラーメン食べたいから近くに店はありますか?」←お客様用PCで検索して案内した ・「ここに初めてきて何もわからない。全部教えて欲しい。」←ロビーに案内して20分かけて説明 ・自動精算補助2件 |
| 5月14日 | ・「タトゥーが入ってる中国人が温泉にいた」とクレーム ・同じ系列のホテルまで車で何分か聞かれる←Googleマップで調べて解答 ・自動精算補助1件 |
| 5月15日 | ・タクシーの予約をして欲しいとフロントに来られる←先輩が対応 ・エアコンのコントローラーの故障←先輩と部屋に行き新しいコントローラーを設定して解決(先輩は元エアコン取り付け業者なので詳しかった) ・料金いついて疑問があるお客さんが来られた←支配人に対応を変わってもらう ・新しいスタッフが来られたので、事務所に案内をする ・自動精算補助4件 |
以上のように、フロントとしての仕事はほとんどありません。コミュ障の人でも問題なくこなせる業務だと感じました。
私はB番だったがA番の仕事は楽そうだった
私はA番の仕事はしていなかったのですが、A番の業務マニュアルをもらっており、近くで業務内容を見ていたので簡単に説明できます。
| 21:00 | 金庫の金額チェック フロントの金額チェック アンケート入力 |
| 22:00 | レストラン、売店、マッサージの部屋付けを入力 |
| 2:00 | 館内巡回1巡目 |
| 4:00 | 館内巡回2巡目 |
| 4:30 | 休憩 |
| 7:00 | フロントの金額チェック |
| 8:00 | 日中のフロントスタッフに引き継ぎ |
最も時間がかかる仕事はアンケート入力みたいです。毎日20枚くらいのアンケートをお客さんから頂き、それをナイトフロントがパソコンに入力していきます。項目は16項目とその他意見です。20枚くらいだと大体2時間くらいで終わるそうです。
私は、サウナ清掃と風呂清掃をしていたのでA番が羨ましかったです。アンケート入力すると大体の仕事が終わり肉体労働は一切ない感じでした。
このアンケートには印象に残ったスタッフを書く欄があり、自分のことが書いてあったら少しだけモチベーションが上がります。
ナイトフロントのメリット
ナイトフロントのメリットは2つです。
- 仕事がとにかく楽
- 深夜時給で稼げる
ナイトフロントはリゾバで最も楽な仕事なのは間違いない
ナイトフロントの特権は、待機時間に本を読めたりスマホを触れることです。大体どのくらいの時間、本が読めるかというと2〜3時間くらいです。ただし、フロントに置いてある呼び出しベルが鳴ったり、内線がかかってくると中断されるので落ち着いて読めるわけではありません。
本を読むのは職場では黙認されている感じです。やはり、そのような特権がないとナイトフロントなんて誰もやりません。
ナイトフロントのスタッフが実際に何をしていたのかを調べてみました。
| 71歳のKさん | 農業関連のyoutubeを見ている |
| 37歳のSさん | 筋トレ系のInstagramとYoutubeを見る |
| 21歳の大学生 | スマホで漫画を読んでいる |
| 60代のWさん | 座って何もしていない |
深夜時給で時給が1.25倍になって稼げるが…
22時〜5時までは深夜手当がつくので、この時間で働くと時給が1.25倍になります。今回は、1500円の求人でしたので深夜時給で1850円になりリゾバでは考えられないほどの高時給でした。ところが、8時間労働で全て深夜労働という訳ではありません。
| 午後9時~午後10時 | 1500円(1h) |
| 午後10時~午前2時 | 1850円(4h) |
| 午前2時~午前4時30分 | 休憩 |
| 午前4時30分~午前5時 | 1850円(0.5h) |
| 午前5時~午前8時 | 1500円(3h) |
通常時給1500円が4時間、深夜時給1850円が4.5時間と深夜時給になるのは半分しかありません。ちなみに、ナイトフロントは2人体制でA番とB番で別れています。
A番の人は1500円の通常時給が2時間、深夜時給1850円が6.5時間なので、毎日A番の人がB番の人より700円の日給が高い事になります。
| 午後9時~午後10時 | 1500円(1h) |
| 午後10時~午前4時30分 | 1850円(6.5h) |
| 午前4時30分~午後7時 | 休憩 |
| 午前7時~午前8時 | 1850円(1h) |
A番の方が給料が高くなることがわかり先輩に聞いてみました。
私「深夜時給の時間が長いんでA番の方が給料が長いですよね?」
先輩「そうそう。わかっちゃった?w」
シフトを決めているのは支配人なのでどうしようもありません。もし、私がA番になっていたなら月収が700円×21日で14700円高くなっていたでしょう。
ナイトフロントのデメリット
ナイトフロントが人気がない職種なのはデメリットが多いからです。リゾバ経験者と話をよくしますが、ナイトフロントを経験している人はほとんどいません。デメリットは次の4つ
- 昼夜逆転がきつい
- 出会いが無く友達ができない
- 遠くに観光ができない
- 仕事で学べるものは少ない
昼夜逆転生活がきつい(着任日編)
まず、勤務始めての2〜3日は夜型に生活リズムが慣れていない為、体力的にきついです。ナイトフロントをするまでは午後11時に寝て午前7時に起きる生活をしていたので、いきなり徹夜をして、それから生活リズムを徐々に夜型に合わせていく感じでした。
行く前に夜型の生活にしておこうと思ったのですが、リゾバには現地まで移動する移動日があるので無理でした。午前8時に出発して最寄駅に午後1時に到着しました。そして寮に案内されたのが午後3時です。
全く知らない土地で、新しく仕事を覚えるのだけでもきついですが、数日間の夜型生活に合わせるのが辛かったです。
昼夜逆転生活がきつい(慣れてから)

基本的に体調悪いです。昼夜逆転した人は経験したことがある毎日だるい感じです。頭も回りません。
また、働いてから20日ほど経った頃に風邪をひきました。昼夜逆転の生活と食生活が荒れてので免疫力が低下していたのだと思います。
頭痛がして喉が痛い日々が続いても無遅刻、無欠席で出勤していました。ナイトフロントの仕事で大変な事はないので、歩ける状態であればなんとかこなすことができます。
さらに、私の場合は34歳ということもあり徐々にAGA(男性型脱毛症)が進行しています。そのハゲがナイトフロントをしてから猛スピードで進んでいる感じがします。深夜生活で体調が悪かったり、ストレスを感じると前髪の生え際がムズムズとしてくるのです。
抜け毛が普段より多かったのに驚きましたリゾバの楽しみである「出会い」がない
1ヶ月半のナイトフロントで働いていましたが、まともに話したのは同じナイトフロントの2人だけです。しかも勤務中に話しただけでした。友達は0人で、もちろん異性との出会いはありませんでした。休みや自由時間は1人でいつも出掛けてました。
ナイトフロントのスタッフ同士は同じスペースにいると気疲れしてしまうため、なるべく違うスペースで作業や休憩をしています。ほとんど誰とも話さない仕事と言っても過言ではありません。
日中寝ているため遠くに観光はできない
午後8時に起きて午後9時から仕事。そして午前8時まで働き、午前13時に寝る生活をしている為、歩いていける範囲「鶴仙渓」しか観光に行くことはできません。せっかく石川県に来たのに「兼六園」や「金沢城公園」、「近江町市場」などの有名観光地のどこも行けませんでした。基本的にコンビニとスーパー、ホテル、寮の3点を行き来するだけの日々を送っていました。
仕事から学べるものは少ない
社会経験や接客経験を積みたいという人には向きません。ほとんどの時間が待機や清掃をしているので身につくスキルは全くありません。そもそも、リゾートバイト全般に言えることなのですが、やはり短期雇用のバイトなので誰でもできる仕事しかやりません。
ただ、「毎日休まずに出勤することが大事な仕事もある」という事を学びました。この仕事は他の仕事と違って休む事は非常に迷惑をかけます。誰かが休み、他のナイトフロントで誰も出勤できないと昼に働いているフロントの方が代わりに入ることになります。その人は徹夜で働くことになるので多大な負担をかけてしまいます。
ナイトフロントのシフトと勤務時間
2024年の4月2日〜5月15日まで働いてきました。シフトは次の様になりました。
| 4月の出勤日 | 21日(本来は19日) |
| 5月の出勤日 | 10日 |
出勤日は23日程度と想定していましたが、21日とリゾートバイトにしては少なめでした。ナイトフロントは常時2人体制で繁忙期や閑散期に影響は受けなく、このくらいの出勤日で安定しているようです。4月は勤務日が19日でしたが同僚が休んだ為、出勤日が2日増えました。月に19日しか働けないのは、稼ぎに来た身からしては少なすぎます。
シフトに「21-32」とあるのは、文字通り21時から8時まで働くという事です。「A勤」 「B勤」は仕事内容の違いです。A勤は「レジと金庫の金額の確認+アンケートの入力」B勤は「サウナ清掃+大浴場清掃」をメインに行います。
A勤は覚える事が多いため経験が長い人が行い、B勤は清掃がメインのため経験が短い人が行います。私は1ヶ月半の契約でしたので全てB勤でした。
ナイトフロントの月収は31万円!深夜時給で稼げる!
私が働いた職場は時給1500円で深夜時給が1850円でした。他のナイトフロントの求人はだいたい時給が1300円程度なので、今回の職場は特別時給が高いです。
応募の時点で、「ナイトフロントで時給が1500円なんだから月収は余裕で30万超える!」と想定しておりましたが、初月のシフトを見ると出勤日が少なすぎて唖然としました。なんと月に19日しか出勤日がなかったのです。そこでリゾートバイト派遣会社の求人票を見ると「月収見込み17万〜23万円」とありました…「あっこれは最高で23万円程度なのか…全然稼げない…」と稼ぐことを諦めてました。
ところが、大学生の同僚が出勤できない日が2回もあり、全て私にシフトを回してもらえました。私の出勤日が2日増えたのです。稼ぐためにナイトフロントをしているのにシフトが少なくて結果稼げなかったなんて事になると、高時給で働く意味がありませんからね。体調不良と大学の用事で欠勤したのですが、大学生の彼に感謝です。
4月17日と23日に代理出勤でシフトが増えた愉快リゾートの給与16日〜翌15日までを1か月としてカウントされます。そして、支給日は30日です。次の給与明細の2枚の詳細はこちらです。
| 1枚目(4月30日支給) | 3月16日〜4月15日 |
| 2枚目(5月30日支給) | 4月16日〜5月15日 |
色々と項目がありますが、見るべきところは「割増時間、PA勤務時間1、PA深夜時間1」の3点です。PA勤務時間1は通常の1500円、PA深夜時間1は深夜時給の1850円です。割増時間は残業時間です。350×12=4200円と残業手当もしっかりついていました。
21日勤務で31万円でした。通常時給が1500円の求人でやっと30万越える感じなので、時給が1400円以下の求人の場合は30万をおそらく切ります。ナイトフロントは基本時給が1200円など低い場合は25万程度になってしまう為、他の職種と同程度の給料になってしまいます。
ナイトフロントの仮眠休憩とは
ナイトフロントの仮眠とは、お客さんが少ない時間に長時間の休憩を取って本当に寝ることができる休憩です。私の場合は午前2時から午前4時30分の仮眠休憩でした。もちろん、この仮眠休憩は労働時間に入りません。
この写真から分かる通り、スタッフの休憩室で寝る訳で深夜に人の出入りが稀にあります。ちなみに、私は基本的に仮眠することはありませんでしたが勤務してから2週間経った4月17日に初めて仮眠しました。栄養が偏った賄いを食べ続けたのが原因です。賄いで約2時間横にある机で本を読んだりスマホを触ったりして時間を潰しています。
注意点は、この休憩時間は休憩室で待機しなければなりません。外出してはいけません。時給が発生しないのに休憩室で待機しないといけないのは納得できませんが、呼ばれることはありません。
私が起こされることはありませんでしたが、私が先輩を3日に1回くらいのペースで起こしていました。私は精算関係が全くできないので、自動精算機を使わない場合には先輩に起きてもらって精算をしてもらう必要がありました。
ナイトフロントに向いてる人は?どんな人が働いてる?
ナイトフロントのスタッフは全員アルバイトで私を含めて5人でした。
- 70代前半の男性
- 役者を目指している30代後半の男性
- 県内の大学に通う21歳の男子大学生
- 別の同系列ホテルで働いてる60代前半の男性
- このサイトの運営者(34歳男性)
順番にどんな人だったかを説明していきます。私を含めないので①〜④とさせて頂きます。
①まず初めに、私が一番仲良くさせてもらっていた70代前半の男性です。彼は、「奥さんのゴルフや旅行のため」に働いてる人柄がすごく良い人でした。電気工事の自営業を40年もしていたみたいで、接客がすごく丁寧なんです。お客様アンケートで「丁寧に説明してくれた」とよく名前を見かけました。私がフロントのBGMをつけ忘れてた時に「BGMついてなかったで。でも、俺はBGMとかいらんと思うんだけどな。」なんてミスをフォローしてくれる気遣いをしてくれる人でした。他に、私がつまらない話しても嫌な表情をせずに話を聞いてくれる尊敬できる先輩でした。
②筋トレのパーソナルトレーナーをしていた30代後半の男性です。私が初めて見た時はyoutuberのマコなり社長に似ていると感じました。体格がガッチリしておりさすが元パーソナルトレーナーです。私が休憩に入る時に「休憩いっちゃって〜」って言ってくれます(笑)彼は自分で「接客が苦手」と言っており、私自身は接客が苦手な人と働いたことが無かったのでどんな感じなのか興味を持ちました。横で接客を見ていて「相手の気持ちを考えれていない」ような印象を持ちました。施設に対する不満があるお客さんが来たなら不満を最後まで聞くのが良い接客だと思います。それを「申し訳ありません。こちらとしては〇〇という対応で対処しております。」と平然と答えて話を終わらそうとしてお客さんがさらに怒っていた事がありました。彼が最後まで接客をすればまだ良かったたんですが、途中から話す相手を私に変えてめちゃ辛かったです。その時、バイトがお客さんを怒らせて社員が謝るのはこんな感じなんかなーと思いました。
③県内の大学に在籍する4回生の男の子で、「就活中で時間があるからナイトフロントのバイトを始めた」と言っていました。私は初日に彼に仕事を教えてもらっていました。彼も5日目の新人だったようでしたが難なく仕事をこなせており、私にも教えてくれる程度にまでになっていたのでナイトフロントの仕事は簡単なんだなと思いました。彼はいい加減な先輩に仕事を教えてもらったみたいで「教えてくれた人が適当だったんで」と私に仕事を教えてくれてる時に30分に1回くらいペースで言っていました。
④メインは同系列のホテルでナイトフロントとして働いており、月に3日程度こちらのホテルに働きにきます。彼は年齢は60代前半で、もともと山中漆器の職人でした。彼は1ヶ月ほぼ休みなしでナイトフロントで働いてるナイトフロントのプロです。メインのホテルでシフトに入っていない日にこちらのホテルのシフトに入るので1ヶ月ほぼ無休で働く事ができるようです。彼と話していて興味深かった話は「ナイトフロントはフロントがメインだから接客は大事」という話です。37歳の先輩は「ナイトフロントは接客が苦手な人がやるもの」と言っていたので真逆の意見でした。私の意見としては「ナイトフロントは接客がほとんどない為接客は大事ではない」です。もちろん良い接客ができた方が良いですけど。ちなみに彼は話好きでいつもニコニコしてしている人柄はとても良い方でした。
上記に述べさせて頂いた通り、皆さん人柄が良いので人間関係は良好だと思います。リゾートバイトは私の一人だけだったので、スタッフの入れ替えは頻繁には行われないでしょう。
ナイトフロントの生活環境を紹介
リゾートバイトのナイトフロントは、「ナイトフロントの仕事+住み込みでの生活」なので生活環境に関しても紹介します。生活環境といえば次の4つ
- 寮生活
- 賄い
- 買い物
- 観光
今回は、石川県の山中温泉にあるリゾートホテルで働いてきたので、そこの生活環境を紹介します。
寮は元社長宅を使った一軒家のシェアハウス
元々、一軒家だった家をシェアハウスとして利用しています。元社長の家だけあって外見は豪邸そのものです。エピソードとして、私が撮影をしていると周りの観光客も写真を撮り出し、中に入って行こうとした人がいました。さすがに寮に入ってしまうと困るので、「ここなんですけど観光する場所じゃないですよ」と言うと、「えっ?ここって何があるんですか?」私「ここは〇〇ホテルの従業員寮です。」観光客「何で知ってるんですか?」私「私ここの従業員なんで」観光客「えっ中ってどんな感じなんですか?」私「写真あるんでみます?」となり、こちらの写真を見せました。
すると「あっ綺麗なんですね〜」と言われ「そうなんですよね〜」みたいな会話をして終わりました。
部屋は2部屋を使わせてもらえ、中はこんな感じになっていました。
1部屋目内装①
1部屋目内装②
2部屋目(おそらく衣装室)←全く使わず綺麗に見えますが、この寮は決して良い環境の寮とは言えませんでした。環境が悪いと感じた理由を説明します。
寮の環境が悪いと感じた理由
- 枕が高すぎる
- 羽毛布団が破れてる
- 洗面所のお湯が出なかった
- 共同のお風呂が使えなかった
- 4月上旬にカメムシが大量に出た
枕が高すぎる
寮の寝具として置かれていた枕が500mlのペットボトルと同じくらいの高さでした。しかも、めっちゃ硬い。「みんなこれ使ってるのならまぁいいか」と思って2日使ってみましたが、全然合いませんでした。高すぎです。数日間はタオルを枕代わりに使っていましたが流石に枕がないと寝れないのでAmazonで3000円くらいの枕を買うことにしました。
2つ枕があって小さい方がAmazonで買った枕です羽毛布団が破れていた
羽毛布団に穴が開きまくっていて部屋には羽が舞いまくっていました。これを準備するのはスタッフを大事のする意識がないのか、それとも清掃のスタッフがいい加減なのかどちらかなのでしょう。
洗面所のお湯が出なかった
リゾバはある程度不便なのは覚悟してましたが、この寮ではお湯が出ませんでした。なので、洗顔なども冷たい水で顔を洗っていました。さすがにそれだとキツいので毎日、出勤前にホテルの温泉に入りに行ってました。
また、寮には管理人がいないため共有スペースの掃除は誰もしません。このように使わないスペースにはゴミが溜まっています。
共有の風呂が使えなかった
くたびれた洗濯物が干されており、浴槽が汚れていたので「えっなんで?」と思いました。結論はお湯が出ないので誰も使っていませんでした。寮には「共有のお風呂がある」と書いていてあったのに!
でも、寮にお風呂はあったので間違ってはいないですね。
共同の風呂が使えないのなら、寮に住んでる人は代わりにどこかのお風呂を使っているはずです。そういえばホテルの温泉に入ってもいいと言われていたので、みんなホテルの温泉を使っているのかと推測し、お風呂は全て温泉で済ませることにしました。
4月上旬にカメムシが大量にいた
一番、きつかったのはカメムシが大量にいる事です。カメムシは潰すと臭いので、窓を開けて丁寧に逃すしかありません。
4月で暖かくなり、カメムシが一斉に冬眠から目覚めてきます。数匹などではなく、精神に支障をきたすくらい大量にいました。部屋の中に20匹はいたので、落ち着いて寝れませんでした。カメムシの辛いところは、「触ると臭い、潰すと臭いが残る、電灯にブンブンと飛んでいてうるさい」と不快な要素万歳です。
私はベットの上で主に生活しているのですが、視界にもカメムシが大量に入ってきます。この写真では、左上のタオルの上、右上のポットの近く、中央下にカメムシがいます。
入寮時に支配人に「めっちゃカメムシいますね」と伝えると「そうなんだよね。レストランの子は1日に5匹捕まえたって言ってた時もあったからね」と言われ、私はこれを受け入れて生活しないといけないと自覚しました。
ちなみに、ホテルでも「部屋にカメムシがいた」とアンケートに書かれることが毎日のようにありました。私からすれば1匹なんて逃せばいいだけだと思いますが…
ちなみに部屋に出現するカメムシは、食事も取れず水も飲めないので2日程度で死んでいきます。それを考えるとカメムシも可哀想な思いをしているので私は窓を開けて1匹ずつ捕まえて逃すようになりました。5月にはほとんどいなくなったので春限定で大発生するのだと思います。
賄いはバイキングの余りで満足感が高い
昼食の賄い(夕食バイキングの残り)賄いはバイキングの余りを頂けました。昼食は朝食バイキングの残りで、夕食は夕食バイキングの残りを賄いとして食べる事ができます。野菜はほとんどありませんが、刺身やローストビーフ、ケーキがあり満足感があります。
夕食の賄い(朝食バイキングの残り)この食事を続けると野菜が不足するので、カット野菜をコンビニやスーパーで購入してプラスをするとバランス良い食事になります。
上記の賄いでは、野菜はブロッコリー2つだけです。レパートリーが多くバランス良さそうですが、栄養的には「炭水化物、タンパク質、糖質」に偏った食事です。写真の右上と中央の様にサラダと納豆を加えバランスがかなり良くなりました。
コンビニには徒歩5分、スーパーには徒歩10分で行ける
今回働いている山中温泉は温泉街なので、コンビニやスーパーが徒歩圏内にありました。
コンビニは徒歩5分で行けるので、不便な思いをすることはありませんでした。賄いは「賄いカード」をバイキングの営業30分前までに入れないと食べれないので、入れ忘れてしまった時はコンビニでご飯を買ってきて食べています。
ナイトフロントをしていると深夜にコンビニに行くので割引のお弁当や惣菜がある事が多いです。私の場合は、野菜とお茶、アイスを定価で買い、弁当や惣菜は割引になるものだけを買っていました。
また、寮から10分程度でマルエーというスーパーがあります。このスーパーの良いところは、魚介類が新鮮で安いのとデザート類が開店から40%オフの商品がたくさんある事です。
菓子パンも開店から50%オフの商品がたくさん並んでいました。この値段でも買う人が少ないので、この地域に住んでる人は富裕層が多く健康に気を遣ってる人が多いのではと推測しました。
「鶴仙渓」が近くにあるので徒歩で観光に行ける
リゾートホテルは観光地と隣接していることが多く、山中温泉で最も人気がある観光地「鶴仙渓」は寮から徒歩5分で行くことができました。鶴仙渓遊歩道は散歩にはちょうどいい観光地なので、ここを毎日歩いていました。
ナイトフロントであった体験談
大学生がよく休み、シフトを変更する
大学生が体調不良で2回欠勤し、2日前にシフトの変更をした事が1回ありました。3回とも私が代わりに出勤することになりました。大学生なのでしょうがないですが4回に1回程度の確率で来られないことになるのは周りに負担がかかります。
2回とも仕事が終わって11時くらいに出かけてると支配人か副支配人から電話がかかってきて「今日〇〇くんが出れないみたいなんだけど、出勤できたりします?」と言われ、「はい大丈夫です!」と返事をして代理出勤をする事が決まりました。明日が休みで気分良く観光していたのですが、電話がかかってくると気分が暗くなります。ナイトフロントは楽で稼げるのに代理出勤したくないと本心思ってました。それだけナイトフロントの疲労が大きいのだと思います。
モーニングコールで中国人に怒られる
早朝の8時までの仕事なので、モーニングコールはナイトフロントがしないといけません。3日に1回くらいのペースであり、利用されるの多くは中国から来られる団体客です。
113、114などの部屋番号があり全ての部屋にモーニングコールをしていきます。
私はきっちり6時に番号が若い順番にモーニングコールをしていたのに6時3分に添乗員(ガイド)から内線がかかってきて「モーニングコールがかかってきてないんですけど!」と怒り口調で言われ「申し訳ありません。若い部屋番号から順番にかけておりまして、半分まで終わっておりますので大丈夫でございます。」と伝えました。
そして先輩にこの出来事を伝えると、添乗員は必ず先にモーニングコールをかけないといけないとの事でした。理由は添乗員がツアーの管理をしており、時間にツアー客が遅れると添乗員の責任になるとの事です。
添乗員さんが3分遅れただけなのに、何故こんなにも怒っていたかが理解できました。
二人体制だがお互いを避ける
2人が事務所にいたり、2人フロントにいる時間がどうしても出てきます。そんな時は、2人で仲良く会話するのが理想ですが、年齢もバラバラで趣味もそれぞれ違うのでなかなか話が合いません。
2人が事務所にいる場合はどちらかが休憩室に行って待機したり、とにかく部屋に2人にならないように意識します。これは全員が意識をしていて、1つの部屋に無言のまま2人で過ごすなどはありませんでした。
ナイトフロントをする方にアドバイス
実際にナイトフロントで働くと、働く前に把握できてなかった様々な事がわかりました。その中で、今後リゾートバイトのナイトフロントをする方にアドバイスを残しておきます。
- 時給が高いナイトフロントの求人を選ぶ
- 勤務時間に注目して求人を探す
- 暇な時間に勉強をするのは難しい
- 余計な仕事をしない
時給が高いナイトフロントの求人を選ぶ
ナイトフロントは1050円〜1500円と大きく時給の差があります。実は「高時給の求人は仕事がきつい」、「時給が低い求人は楽」ということはほとんどありません。
先輩が「ここの職場は他より楽で稼げるよ!」と言っていました。具体的にどこの職場と比較しているかというと「サンルート」という全国にチェーン展開しているホテルのようでした。
私が今回働いたホテルは時給が1500円でした。時給が高いと「つらい事」があっても全然耐えられます。心の中で「時給1500円もらっている…悪いこともあるよね…」と納得できるのです。これが時給1100円で働いていたら耐えられなくなって辞めていたかもしれません。
ちなみに、沖縄でナイトフロントの求人がありますが応募しない方がいいです。時給が1000円程度なのに昼夜逆転は割りに合わないからです。
勤務時間に注目して求人を探す
前提として知っていて欲しい点が2つあります。
- 勤務時間に忙しい時間が入ってる求人は避ける
- 拘束時間が長いのは休憩が長いということ
まず、ナイトフロントのメリットは仕事が忙しくないというところにあります。それを日中のフロントと同じようにチェックインやチェックアウトをしていては当然、仕事がきつくなります。「そんなの大丈夫だろう」と思う方もいると思いますが、昼夜逆転生活なので規則正しい生活をしている人に比べて仕事がハードになります。
例えば次のナイトフロントの勤務時間だと、チェックイン・チェックアウトをやる必要が出てきます。
次に、拘束時間が長いと疲労が多くなります。仮眠休憩が1時間と2時間だと絶対に1時間の方がいいです。理由としては、深夜の仮眠時間と勤務時間ではほとんどやっていることに違いがないからです。
深夜の時間帯にはお客さんがほとんど来ないので、本を読んだりスマホを触ったりして時間を潰しています。正直仮眠時間とほとんど違いがありません。
暇な時間に勉強するのは難しい
「ナイトフロントは暇な時間が多いから勉強が捗る!」この考えは間違いです。
ナイトフロントで働くと、昼夜逆転で体調が悪くなり毎日が寝不足になります。勉強する集中力なんて全くないと言っていいほどありません。私は、働いて3日間は本を読んでいましたが集中できなかったのですぐに読書を辞めました。
結局は、Youtube・SNS・スマホ漫画で時間を潰すようになります。実際に私を含む全員のスタッフがそうでした。71歳の先輩は小説を読もうと頑張ったみたいですが、「読むことができなかった」そうです。
なので、「ナイトフロントの空き時間で勉強をしよう!」と考えてる方は参考書等を少なめに持って行って下さい。余計な荷物になる可能性が高いです。
余計な仕事をしない
普通のアルバイトでは、暇な時間があると整理や清掃をするのが当然です。しかし、ナイトフロントは最低限の仕事だけするのをおすすめします。4時間暇な時間があってもです。
私が働いて初めの3週間は、空き時間のほとんどを整理と清掃を真面目にしていました。
そして、毎日思っていたことがあり、それは「仕事がキツすぎる…辞めたい…」という事です。毎日、勤務が終わってから部屋に戻ると「辞めたい」と思ってました…涙
しかし、1500円もの高時給なので辞めたくありません!まして、途中退職だと交通費が支給されなくなるのですから。
2万円まで支給で往復15,520円でした
交通費は最終日に直接もらいました。お金をもらってる感じがして嬉しかったです。そして、ナイトフロントを続けるために可能な限り楽をしようと考えました。先輩たちをよく見てみると、ナイトフロントの必要最低限の仕事以外は全くと言っていいほどしてなかったのです。
それからも私も最低限の仕事だけをするようになり、どんどん仕事が楽になっていきました。楽とは言ってますが、昼夜逆転しているので毎日が体調が悪いです。
他には、やらなくてもいい仕事をしたせいでナイトフロントの仕事をミスしてしまう事が多々起きたのです。具体的に何をしたかと言うと
- 清掃の従業員専用出入り口の鍵を開け忘れる(2回も‼︎)
- 温泉の洗面所が詰まっていて「設備に連絡して下さい」と言われたのにも関わらず、清掃に連絡してしまう。
余計なことをしていると、自分の仕事が出来なくなる可能性があるので他の仕事をやる時も必要なことを確実にこなそうと決心しました。
ナイトフロントのよくある質問
ナイトフロントの服装や靴は?
私の職場では、作務衣(サムエ)と呼ばれる簡単に着れるものが制服でした。作務衣の下には半袖着ています。白や黒の長袖を着用している人もいました。どの職場でも作務衣とは限りませんが、私の数箇所リゾートバイトをしてきて作務衣の人の方が多かった気がします。ペラペラで簡単に着れるので煩わしさはほとんどありません。ナイトフロントの求人を選ぶ際には、「作務衣orスーツ」を確認してから申し込むといいでしょう。
作務衣2枚とスラックス1枚を貸してもらえたので、自分で用意したのはベルトだけでした。
2~3日履いてた革靴(左)基本仕事で使うスニーカー(真ん中)普段履き(右)求人情報には、「革靴」と書いてありましたが先輩でスニーカーを履いている人がいるので、私も勤務3日後にスニーカーを通販で購入して黒のスニーカーを履いていました。
ナイトフロントは他の仕事と比べて疲労が溜まりやすいので、ホテル界では暗黙の了解で黒系のスニーカーの着用が認められているところが多い印象があります。
ちなみに、革靴からスニーカーに履き替えると疲労度が激減しました。
女性でもナイトフロントはできる?
女性でもナイトフロントは可能です。ただし、女性は募集してるホテルは全体の約半数程度となってしまします。
中には、男性と女性の比率が1:1になるように採用するホテルもあります。以前私が派遣会社グッドマンサービスから応募しましたが断られました。言われたのが「2人募集してまして、1人男性は決まり、あと1名は女性を募集したいとのことです。申し訳ありません。」と言われ、応募できなかったことがありました。
ナイトフロントの髪色・髪型は?
髪色は「黒」。男性の場合は、「耳に髪にかかっていないか」が採用基準になると思います。実際に、髪を染めているスタッフや髪の長い男性スタッフはいませんでした。
ナイトフロントの求人の探し方は?
私はナイトフロントの求人を探すにあたって4つの派遣会社を使いました。検索方法も記載しておきました。
| 派遣会社 | 検索方法 |
| ヒューマニック | フリーワード検索で「ナイトフロント」と入力 |
| リゾートバイトダイブ | 職種で「ナイトフロント」を選択 |
| グッドマンサービス | 職種で「ナイトフロント」を選択 |
| アルファリゾート | フリーワード検索で「ナイトフロント」と入力 |
どの派遣会社も「ナイトフロント」に絞って検索できるので簡単に求人が集まります。
ここで注意して欲しいことは、全派遣会社に「通い求人」が掲載されており住み込みの求人ではない事があります。また、アルファリゾートでは「先行募集案件」が掲載されておりそちらの求人は基本的に応募しないようにして下さい。
特に注意して欲しいのが「先行募集案件」です。
先行募集は、派遣会社が「これから出るであろう」募集を先に募集しておくというものです。例えば、去年に募集を出していた求人は今年も高い確率で募集を行います。応募者としては求人が出るかの確実性は無いので応募するべきではありません。条件なども今年の募集では変わってる可能性があります。
最後に感想|短期間で稼ぎたいなら全然あり!
私はこのナイトフロントを通して、リゾートバイトは「出会い」や「観光」などが出来るから楽しいと実感しました。「出会い」と「観光」が必要なく稼ぎ重視なら、ナイトフロントではなく工場派遣でも良いのではないでしょうか。
ですが、ナイトフロント良さは楽さ。仕事中に本を読めるリゾートバイトはナイトフロントしかないと思います。そして、人間関係もほとんどないので気疲れする事も少ないです。
そして、一番嬉しく印象に残ったのが給与明細を見た時です。食費と家賃が無料で、未経験なのに月に31万円も貰える仕事は他を探しても中々ありません。退寮日に支配人が「給料が楽しみだね!」と言っていた理由がわかりました。ちなみに支配人は私の事を23歳くらいだと思っているらしく、いつも学生のように扱ってくれてました。実際は34歳ですが…笑
仮に私が短期間で大金をどうしても貯めないといけない状況となれば、ナイトフロントのリゾートバイトを必ず選びます。
「思ったよりシフトが少なかった」「寮の寝具が悪かった」「徒歩圏内しか観光できない」「友達ができなかった」「昼夜逆転がきつい」などと不満が多くありましたが、それ以上にナイトフロントの仕事自体は楽で稼げる魅力的な仕事でした。次回、ナイトフロントをする際には昼夜逆転の生活を快適に乗り切れる方法を模索してから応募したいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございます。また、リゾートバイトの体験談を今後も書いていくのでよければまたサイトを見に来てください(* ᴗ ᴗ)⁾⁾

