なんて、リゾートバイトの清掃の仕事に関しては様々な疑問があると思います。
そこで今回は、長野県白馬村の「グリーンバレー白馬」で、客室清掃をしたときの体験談を紹介します。
私が働いた長野県白馬村は、通年人気のリゾート地です。
夏は避暑地として最高の場所ですが、冬は特別豪雪地帯で、生活するのがひと苦労です。
リゾートバイト客室清掃の仕事内容
実際に掃除を行っていたコテージ
私は、「グリーンバレー白馬」のコテージを主に清掃をしています。
2人1組になり、車で白馬村内のコテージを回ります。
コテージ清掃のイメージとしては、二階建ての一軒家をまるごと掃除する感じです。
清掃だけの仕事なので接客は一切ありません。
繁忙期前には、コテージの電球チェックや大掃除をして備えます。
そして、夏はコテージの草刈り、冬はコテージや宿泊受付事務所の駐車場の雪かきをします。
コテージの清掃内容のおおまかな流れとしては
- ゴミとリネン類の回収を済ませ、全フロアに掃除機をかける
- お客様が使う洗剤やシャンプーなどが減っているときは新しいものと交換する
- トイレ・洗面台・お風呂の水回り3点を洗い流す
- 布団類は粘着カーペットクリーナー(コロコロ)を使って髪の毛やホコリを取り除き、ファブリーズで消臭する
- グレードの高いコテージはベッドメイキングをする。その他のコテージは布団をたたんで収納する
- キッチンの使われたお皿はすべて洗って拭き、棚に戻す。まな板はハイターで殺菌する
- コンロまわりや電子レンジは、油汚れ用の洗剤を使って拭く
- アルコールで面という面をすべて拭きあげる
- ペット入室可能なコテージはすべての床を次亜塩素酸を使って拭く
- 1日以上お客様が入らないコテージは、ガスの元栓を閉め、給湯器やエアコンの電源を切る
- 当日チェックインがあるコテージは、エアコンやファンヒーターで室内温度を適温にして、リネンやアメニティ、ゴミ袋をセットする。ガスの点火チェックなどの最終チェックを行う
という感じです。髪の毛の取り残しは絶対NGなので、細心の注意を払ってチェックしなければなりませんでした。
これに加えて夏は蜂の巣の駆除、冬は駐車場とアプローチの除雪があります。
コテージの清掃が終わり、詰所に戻った後は回収したリネンをクリーニング業者に出して、お客様用の洗剤やシャンプーの補充を行います。
そして次の日にチェックイン予定のお客様リストを見て人数と泊数を確認し、リネンやアメニティなどを準備してカゴにまとめておきます。
リゾートバイトの客室清掃の1日のスケジュール
始業は8:30で、退勤は17:30です。
早出や残業をお願いされたことは1度もありませんでした。
8:30 | 朝礼。注意事項や宿泊人数の変更などを共有する。 |
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8:45 | チェックアウトしたコテージがあれば清掃に向かう。 チェックインを控えているコテージをまわり、最終確認をする。 |
10:00 | 全棟チェックアウトを確認後、清掃をする。 |
12:00 | 1時間休憩(繁忙期は休憩が午後にずれます) |
15:00 | チェックイン開始時間。当日チェックインがあるコテージは清掃を完了させる。 チェックインはないが未清掃のコテージがあれば引き続き清掃をする。 |
17:15 | 詰所に戻ってきて、清掃道具の片づけやメンテナンスを行う。 |
17:30 | 退勤 |
私は、夏は7時半、冬は7時に起きていました。冬は自分の車や寮の前の雪かきをしなければ、出られない状態だったので大変でした。

リゾートバイトの清掃スタッフはきつい?
繁忙期は体力勝負です。結構きついです。
清掃道具が入った重いカゴを持って、コテージの階段を何度も上り下りしなければなりません。
1軒を約1時間で終わらせないと、チェックインの時間までに清掃が完了しないので、冬でも汗だくになりました。
清掃スタッフが向いている人は?
この仕事に向いているのは、効率の良さを考えながら動けて、「きれい」の基準が高い人です。
グリーンバレー白馬では30棟ほどのコテージを管理していますが、すべてのコテージが違う間取りです。
2人1組で清掃しているので、相手の力量を考えて、誰が何をすれば最速で終わるのかを一瞬で判断しなければなりません。それをコテージ内の汚れ具合を加味して考えるので、身体だけでなく、頭も使います。
そして閑散期でも繁忙期でも変わらないのは、清掃のクォリティです。「きれいになった気がする」と思う人には向いていません。「きれいにしました!見てください!」と自信を持って言える人しか向いていません。
クオリティが低い仕上がりだと、またその箇所をやり直さなければならなくなります。
私が体験した中で1番忙しくてきつかったのは年末年始です。
作戦中の特殊部隊員のように清掃用の車から降り、清掃道具のカゴに加えて、持って行けるものすべてを担いで、雪に埋もれたアプローチを進んでいきました。15時までに10軒の清掃を終わらせなければならず、目が回りました。
リゾートバイトの客室清掃の稼げる額は?

時給は1200円で、1日の労働時間は8時間です。
1か月で22万~23万円の給料がありました。
私がお世話になった派遣会社はグッドマンサービスです。夏に1~2回だけ休日出勤がありましたが、それ以外は一切ありませんでした。
リゾートバイト客室清掃の寮、食事について

私が清掃スタッフとして働いた「グリーンバレー白馬」の寮は、ワンルームのアパートの1階です。グリーンバレー白馬が所有している寮なので、何かあった時も安心です。職場から寮までは歩いて10分、車で2分です。
玄関を入ってすぐキッチンがあります。

お風呂はユニットバスです。白馬村には6つの源泉があり、11個もの温泉施設があります。私は週に1~2回好きな温泉に行き、仕事で疲れた身体を癒してました。

部屋全体の広さは6~6.5畳で、椅子も机もあり一人暮らしするのに十分な広さです。

家具やテレビはすべてそろっており、快適に暮らせます。調理器具は、炊飯器・ポット・電子レンジがありましたが、調理器具で足りないものがあれば、すべて貸してくれます。私はホットプレートを借りました。
調理小物が少なかったのですが、欲しいものを申し出たらすべて揃えてくれました。コテージにあるものであれば、なんでも揃います。

白馬は豪雨や豪雪で停電が多いのですが、給湯器が復旧しなかったときは、社員さんがすぐに来てくれてなおしてくれたり、村内の温泉の無料コインをくれたりして、とても気持ちよく過ごせました。
コンセントが少なかったので、持参していた延長コードが大活躍しました。Wi-Fiはとんでいません。
グリーンバレー白馬の寮には賄はついてないので、私は毎日自炊をしていました。白馬村内には大きなスーパーが3軒もあります。
- ザ・ビッグ白馬店:イオン系列のスーパーです。品ぞろえ豊富で、百均のキャンドゥとコインランドリーが併設されています。
- デリシア:ドラッグストアのマツモトキヨシが横にあるので便利です。
- Aコープ:長野県下で地元産の農畜産物を販売しているスーパーです。旬の野菜を安く買うことができます。
この3店舗のネット広告を見比べて、安いところに行っていました。夏の1か月の食費は13000円ほどでした。
リゾートバイトで有名な白馬ってどんな所?

白馬村は1998年冬季オリンピックの開催地で、ウィンタースポーツのメッカと言われています。交通のアクセスが良く、長野自動車道の安曇野ICと北陸自動車道の糸魚川ICから車で1時間のところにあります。
観光の拠点としても便利で、スキーのジャンプ台がありリフトで上までのぼることができたり、八方尾根スキー場からゴンドラとリフトを乗り継いで、1時間歩くだけで雄大な自然を感じられる八方池に行けたりと、通年楽しめる素敵なところです。
飲食店がたくさんあり、全国チェーン店なのはガストとスターバックスだけで、あとは個性豊かな定食屋さんや、イタリアン、中華、焼肉など、いろいろなジャンルのお店があります。白馬の郷土料理「おひょっくり」のお店もあり、寒い冬にはほっこりしながら食事を楽しめます。
車が無いと不便だと思われがちですが、村内には路線バスが走っていますし、JR白馬駅にはたくさんのタクシーがスタンバイしているので、電車旅でも楽しめます。
長野県信州の信州味噌をベースにし、地元の野菜や豚肉、そして「おひょっくり」という餅が入った郷土料理です。
まとめ|客室清掃のは忙しく、丁寧な仕事が求められる
- 基本2人1組で清掃
- 髪の毛一本でも残さない徹底した清掃
- 繁忙期は忙しいので覚悟が必要
忙しい仕事と評判を聞いていましたが、やはり「客室清掃」は大変な仕事です。
ちなみに「グリーンバレー白馬」の客室清掃は残業がなく、高時給な良い職場なのは間違いありませんよ!(2回も実際に行った)
リゾートバイト派遣会社で悩まれてる方はこちらを参考にしてみてくださいね。
