私は現在、軽井沢で調理補助のリゾートバイトをしています。
もともと旅行が大好きで、働きながら観光もできるリゾートバイトに魅力を感じてやってみることにしました。
サービスやフロントなどさまざまな職種がある中で、今回私が調理補助を選んだ理由は3つあります。
- 学生時代にお弁当&お総菜屋さんで調理補助を経験していた
- サービスやホールの仕事が多いが経験がなく、できる自信なかった
- 裏方業務が良かった
これらの理由から調理補助の仕事に応募しました。
今回は、私の実体験をもとに、リゾートバイトでの調理補助の仕事や1日の流れなどをご紹介していきます。
リゾートバイトでの調理補助の仕事内容

私の働いている職場は、時間帯固定の通しシフトになっています。
私が配属されたのは、朝食チームでした。
朝食チームの主な業務は、朝食営業のキッチン業務と翌朝の仕込みです。
そのほかキッチンの掃除や在庫チェックなども業務の一部として含まれています。
ホテルに泊まっている方のほとんどが朝食を食べに来るので営業中はとにかく忙しいです。
また仕込みは覚えることがとても多く、最初の一ヶ月くらいはとても苦労しました。
リゾートバイトでの調理補助の1日の流れ
ここからは、リゾートバイトでの調理補助の1日の流れを時間ごとにご紹介します。
6:00~7:15 出勤&朝食の準備開始
勤務は6時スタートです。毎朝4時半に起きて出勤しています。
私の働いているホテルでは、メインディッシュとパンはサービス担当から提供され、それ以外のドリンクやサラダ、デザートなどはビュッフェ形式になっています。
そのためメインディッシュ、ビュッフェ、パンを用意する必要があります。
キッチンでは、メインディッシュを用意する方1人とパンを用意する方1人に分かれて作業をします。どちらを担当するかはシフトによって変わります。
メインディッシュ担当の場合
メインディッシュは、エッグベネディクト、カレー、フレンチトーストです。メインディッシュ担当は、この3つの準備をしていきます。

エッグベネディクトは、前日にカットしてあるパンと卵、ベーコンを温めます。
温め終わったら、パンの上に温玉とソース、ベーコンを乗せていきます。
温玉の上にパンをかぶせ、レタスやほうれん草などの葉物と豆乳のチーズをかけたら完成です。
営業中半分くらいのお客様がエッグベネディクトを注文するので、準備の時間にある程度は用意しておきます。
カレーは前日に仕込んでいるので、冷蔵庫から取り出して温めます。

カレーに乗せる野菜も前日にカットしているのでカットしている野菜を温めていきます。フレンチトーストは、生クリームとベリーを用意しておきます。

フレンチトースト自体は、前日から液に浸してあるので冷蔵庫から取り出すだけで大丈夫です。
そのほかビュッフェコーナーに置くためのスープや料理を温めたり、連泊の方に提供するクロワッサンを焼き上げたりもします。
本当は2人で準備する内容量らしいのですが、現在人手不足らしく1人で用意しなければいけません。
そのため効率よくこなしていかないと間に合いません。とにかく時間との勝負です。
パン担当の場合まずは、前日に用意されている成形済みのパンを冷蔵庫から出します。
パン担当の場合

パンの発酵具合を確認し、まだの場合は生地をさらに発酵させていきます。
もし大丈夫ならそのまま型に入れて焼く準備です。発酵させている間にパンを焼く準備をします。
型を並べていき、クッキングシートを敷いていきます。発酵が終わったらパンを型に入れてオーブンに入れて焼いていきます。
焼いている間は少し時間が空くので、メインディッシュ担当の方を手伝うこともあります。
7:15~7:30 朝食打ち合わせ&声だし
営業に関わるスタッフと朝食に関する打ち合わせをします。
具体的な内容は、お客様の人数やアレルギーを持っている方の確認、そのほか注意すべきことがあるのかなどの確認です。
確認が終わると、全員で声だしを行います。
7:30~10:00 朝食営業スタート
調理補助が営業中にする仕事は、主にメイン作りとビュッフェの補充です。
朝食は4部制で、7:30/8:10/8:50/9:30にそれぞれお客様がいらっしゃいます。メインのオーダー表が流れてくるので、1つずつメインを作っていきます。
時間帯によっては、1度に40人分近くの料理を用意しなければいけない時もあるので、かなり大変です。
アレルギーがある場合は、お客様に合わせて材料を抜いたり変更したりもします。
メイン作りの間にビュッフェコーナーの野菜や料理が少なくなっていれば随時補充をしていきます。
10:00~11:30 営業終了&片付け
表に出ているビュッフェやお客様が使ったお皿などを片づけていきます。
使ったテーブルはすべて拭いて、床に落ちてるゴミも掃除します。
11:30~12:30 翌日の仕込み開始
片付けが終わったら翌日の仕込みを開始します。
メインのカレーやスープを作ったり、野菜をスライスしたりします。
12:30~13:30 休憩
仕込みがひと段落したら休憩です。
同じ派遣仲間の方や社員さんと雑談しながらまかないを食べています。
13:30~15:00 仕込み再開
休憩が終わったら仕込み再開です。
ある程度仕込みが終わったら、在庫チェックやキッチンの掃除も行います。
15:00 仕事終わり
翌日の準備ができていれば、仕事は終わりです。
仕込みの区切りが悪かったり、終わってなかったりする場合は、1~2時間ほど残業する時もあります。
調理補助の仕事はきつい?

調理補助の仕事は、体力的にはきついですが、精神的には楽です。
料理は基本的に何十人何百人が食べるのを想定して作るのでかなりの重さになります。
特にスープは1度に200人分近く作るので、持ち運ぶとなるとすごく重たいです。
どうしても持てない時は、男性にお願いする場合もありますが、時間帯によっては女性しかいないこともあるので、持たざる負えない時もあります。
2ヶ月近く働いてますが、いまだに毎日腕が筋肉痛です。
最初の頃は、湿布を貼って寝ないと次の日痛すぎて手が動かない時もありました。
調理補助は思っているより肉体労働だと思っていた方が良いかもしれません。
ただ、接客をすることはほとんど無いので、精神的にはそこまできつくはないです。
料理が苦手な場合は精神的にもきついのかもしれませんが、個人的には作るのが好きなので気持ち的には楽に働いています。
軽井沢ロンギングハウスの寮や食事について
軽井沢ロンギングハウスの寮や食事についてご紹介します。
寮について

寮は光熱費や家賃全て無料です。
寮は何ヶ所かあり、徒歩で通える場所もあれば、自転車で15分ほどの場所もあります。
私は自転車で15分の寮に住んでいます。
自転車は、寮に案内された時にホテルのものを貸してもらえました。
部屋はワンルームで一人暮らしです。キッチンやユニットバスも付いています。
私は条件の一つとして、一人で過ごす時間をしっかり確保したかったので、個室寮のある派遣先を探しました。
家電や家具については、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、カーテン、布団はありますが、それ以外は何も付いてませんでした。
家電やキッチン用品に関しては事前に派遣会社に確認をしていたので鍋やお皿、ケトルなどは持ってきていました。
しかし、机や椅子はてっきりあるものだと思っていたため確認していませんでした。
フローリングなので床に長時間座ると身体が痛くなってしまいます。
現在は、持ってきた段ボールやスーツケースを机代わりに、布団を座布団代わりに使用しています。どうしても椅子に座りたい時はトイレにしばらく座ることもあります。
部屋によっては、前の住人が残していったベッドフレームやテーブル、キッチン用品がある人もいるみたいですが、そこは完全に運のようです。
次回リゾートバイトに行く際は、机や椅子もあるかどうかは確認しようと思います。
食事について

食事は勤務日は、基本的に昼夜無料でまかないが食べられます。
昼と夜のまかない担当の方がいて、毎回働いてる人数に合わせて1品~2品用意されています。
メニューは作る人によってさまざまでシチューや揚げ物、どんぶりなどの料理があります。
この日は、サーモンのしょうが醤油漬けと卵焼きがあったので、ご飯に乗せて食べました。
味も毎日美味しいです。
ただし勤務する時間によっては、夜か昼どちらかだけになる場合もあります。
私の場合は、早朝勤務なので退勤までに夜のまかないが出来ていない時もあります。出来ていれば持って帰る場合もありますが、無い場合は家に帰って自炊しています。
調理補助の稼げる額

私の働いている職場は、時給は1,200円です。
時間内に仕込みが終わりきらない場合も多く、ほぼ毎日残業が1~2時間程度発生するため、合計23万円ほどでした。
そこから社会保険料や雇用保険などが引かれて手取りは約20万です。
残業に関しては、事前に派遣会社の担当者から伺っていたので、特に気になりませんでした。
残業が発生するかどうかは派遣先のホテルによって異なるので、事前に派遣会社に確認しておくことをおすすめします。
リゾートバイトで調理補助をする魅力

私が思うリゾートバイトで調理補助をする魅力は、2つあります。
ひとつは、自分の作った料理でお客さんが笑顔になってくれたり、喜んでくれたりすることです。
ある日、営業中にお客様に声をかけられました。
そして「料理がとても美味しかった。また来年も来たい。」と言われたことがあります。
自分が頑張って前日に仕込んだり、作ったりした料理を褒められるのはとても嬉しかったです。
もう一つは、年齢問わず全国のさまざまな人と出会えることです。
リゾートバイトを始めるまでのイメージでは、派遣されているのは20代の方がほとんどだと思っていました。
しかし実際は、20代だけでなく30代・40代の方や、中には60歳で定年してからリゾートバイトを始めた方などもいます。
前職が飲食関係の方もいれば、全く別の職種で働いていて調理補助は未経験の方、リゾートバイトで全国各地をまわっている方など、たくさんの方に出会えます。
ひとり一人がさまざまな人生経験を積んでいて話を聞いていてとても面白いです。
また調理補助の場合は、仕込みをする時間は雑談をしながら進める場合も多いので、ほかの職種より話せる機会が多い印象です。
年齢や場所を問わずたくさんの出会いがあるのは、リゾートバイトの魅力だと思います。
リゾートバイトの調理補助をしていてのトラブル

ここからは、リゾートバイトの調理補助をしていて、私が経験したトラブルをご紹介します。
私が働き始めて1ヶ月した頃、朝食のサービスとして入っていた女性(同じ派遣会社からきていたリゾートバイトスタッフ)が一人任期満了で帰っていきました。
翌日から突然ホールの準備や案内、メイン出しを教えられ始めます。
ひどい時には、営業の準備から営業中まで、全く調理補助の仕事をしない日もありました。
私はあくまで調理補助で来ているのにおかしいと思い、派遣会社に相談をしました。
担当の方からは「それは確かにおかしいですし、契約違反ですのでお伝えしますね。」とのことでホテル側に伝えてくれました。
ただ、その後もあまり改善されず、現場からは「出来るのだからやってよ」という感じでお願いされ続けます。
そもそもサービスの経験が無く自信が無いから調理補助の仕事を選んだのに、なぜしなければいけないのかとさらにモヤモヤが募ります。
派遣会社と相談し「これ以上続くようであれば辞めて、別の派遣先を探したいです」と伝えました。
派遣会社からホテル側に2度目の通達後、朝食チームを管理している社員さんと話し合うことになりました。
話し合いの結果、本来の業務であるメイン作りやビュッフェの補充などを担当し、案内やメイン出しはしなくても大丈夫との結論に落ち着きました。
なぜサービスの仕事を任せようと思ったのか聞いたところ以下のような返答が返ってきました。
「サービスの人が足りていないのと、色々とできるからつい頼んでしまった」サービスの人員が足りていないのを私がカバーしなければいけない義務はありませんし、契約外の仕事を任せるのはどうなのかなとは思いましたが、和解はできたので続けることにしました。
話し合い後は、サービスの仕事をすることなく、調理補助の仕事ができています。
派遣先で何か困ったことがあれば、一人で抱え込まず派遣会社に相談してみるのがいいと思います。
思っている以上に担当の方は、親身に相談に乗ってくれ、改善策を考えてくれます。
私は今回不満や不安を伝えることで気持ちがすごく楽になりましたし、結果的に問題を解決することができました。
どうしても改善されない場合は、最終手段としてほかの派遣先を紹介してもらえたり、早めに契約を終了させたりすることにも応じてくれます。我慢する必要は全くないです。
何もなく任期を迎えられるのが一番ですが、我慢してせっかくのリゾートバイトが悲しい思い出にならないようにするのが大切だと思います。